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自分の研究が社会に 実装されることこそ 価値がある

研究開発

東京研究所 Xさん
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CAREER
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  • 2012.09

    大連理工大学にて化学工学の修士課程を履修

  • 2016.10

    広島大学にて化学工学を専攻し、博士課程を履修

  • 2019.10

    ポスドク研究員として東京工業大学で1年間従事

  • 2021.01

    ハイケムに入社

    ハイケム東京研究所に配属

INTERVIEW
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― ハイケムに入社を決めた理由は?

大学卒業後、日本で好きな研究ができて、出身国である中国ともかかわりのある企業を探していたところ、ハイケムのHPを見つけました。ハイケムについて企業研究するうちに、触媒工場が中国にあり、営業もしっかりとしていて、研究成果がラボの中だけにとどまらず市場化まで繋がりやすいという点に大きな魅力を感じました。研究者として自分の研究が社会に実装されることこそ、価値があることだと考えています。

― 今の仕事内容は?

ハイケムで製造・販売している、SEG®触媒の改良研究に従事しています。化学工学の中で1個の炭素からの化合物の合成は非常に重要な分野であり、「C1ケミカル」と呼ばれています。私の担当はまさにその、C1ケミカル触媒の開発です。担体の物性、担持の過程、助触媒、後処理など様々な要素が触媒の性能向上には影響を及ぼすため、そのメカニズムを明確にし、性能をコントロールする必要があります。

― ハイケムで仕事をする上でのやりがいは?
【ラボを飛び出して、実用化への一歩を踏み出せること】

研究者としては、実験結果をもとに可能なメカニズムを考え、各種の分析方法によって検証することに対して面白さを感じますね。特に、自分の仮設と分析データが一致する場合は達成感があります。更に、ハイケムで研究することの魅力は、大学とは異なりメカニズムの解明だけでなく、工場で生産される製品の性能向上まで目指している点です。触媒の性能が向上すれば会社の利益向上に繋がり、さらに広い意味で社会への貢献を実感することができます。

今年の2月に1カ月程、東京研究所で改良したレシピを再現するため、南通触媒工場に出張しました。南通研究所で少量のラボ実験を行い、工場でスケールアップを行うためです。研究所の実験では20g程度の少量でしたが、スケールアップにより300kgまで拡大し、実際に触媒初期性能が向上したことを確認することができました。まさに実用化への一方を踏み出すことができたことは、本当にうれしかったです。

― 仕事をする上で大切にしていることは?

私が仕事をする上で大切にしていることは、「勉強すること」と「考えること」です。例えば、達成したい目標があったとして、それを実現するためには多くの情報をインプットする必要があると考えています。多くの文献を読み、自身が行っている実験に対してどのようなアプローチが適用可能かを考えます。ただそれだけでは研究者としては不十分で、収集した情報を、自分なりによく考察し、考え抜くことも重要だと思っています。

― 今後挑戦したいことは?

私の今後の挑戦は、現在取り組んでいる触媒をより深く理解し、専門家となることです。私は一つの分野を徹底的に学び、研究することに情熱を抱くタイプの研究者だと自負しています。触媒についてさらに多くの知識を得て、研究を進めることで、この分野の専門家になりたいです。

未来の仲間へのメッセージ

量産化につながる研究に興味がある方、ぜひ、ハイケムで一緒に研究開発を楽しみましょう!

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