中国の全国重点大学の一つである大連理工大学にて、機械工学と日本語をダブルで履修。大学4年生の時に、日本の化学メーカーでインターンシップを経験。
大学在学中にインターンシップでお世話になった、日系の大手化学メーカーに新卒として入社。化学メーカーにてプロセスエンジニアとしてプラントの技術改善・改良、経済競争力向上の仕事を行う。その後、ライセンス関連の仕事にも従事するなどグローバルに活躍。
SEG®ライセンス業務が発展期を迎え、技術人材を募集していたハイケムに履歴書を出してみたところ、技術営業として採用。C1事業部(当時、C1ケミカル事業部)にて、SEG®技術・新規技術の開発に加え、新しいビジネスチャンスの企画担当者として従事。
NEDOのプロジェクトである「CO2を原料とするパラキシレン製造に関する開発」のプロジェクトリーダーとしての実績などが認められ炭素・イノベ課の課長に就任。
― ハイケムに入社を決めた理由は?
技術営業という職種に魅力を感じたからです。技術を活かすポジションでありながら営業活動にも関与し、実際のビジネスフローや社会への影響を理解できるという点に興味を持ちました。また、自身のルーツが中国にあるため、中国と大きく関わりのある仕事というところも魅力でした。
― 今の仕事内容は?
現在、C1事業部では、自社コア技術である、エチレングリコール技術を基に、CO/CO2関連の技術開発に取り組んでいます。中でも、脱炭素における3つの主要なアプローチであるCCU(Carbon Capture and Utilization)、バイオ、リサイクルに関わるプロジェクトを推進しています。
国のプロジェクトとしては、「CO2を原料とするパラキシレン製造に関する開発」、「規格外ココナッツから持続可能な航空燃料(SAF)の製造」があります。また、自社内のプロジェクトとして、バイオテクノロジーを活用した化学品や生分解性緩効性肥料に関する開発も進めています。さらに、生分解性化学品やグリーン化学品などの企画も担当しており、日々新しい知識やトレンドを取り入れながら、新たな企画の立案や既存プロジェクトの推進を行うことが私の主な仕事です。
― ハイケムで仕事をする上でのやりがいは?
【裁量権の大きさ・高い専門性を持つ仲間たち・チャレンジ精神】
第一に、仕事の裁量権が大きいことが挙げられます。担当しているプロジェクトでは、自分で考えた方向へ仕事を進めることができます。一般的な大企業では、これほどの裁量権を持つことはなかなかありません。ただ、自分の考え方が本当に正しいのか、他の方を誤解させていないかという不安も感じることがあります。新卒の頃、上司から「チームリーダーになった後は、自分の進め方が正しいのかを日々自問自答する必要がある」といわれた言葉が身にしみて理解できるようになりました。
次に、様々な分野の専門家がチームに多く在籍していることです。彼らの専門知識は多岐にわたり、世界のマーケットについて詳しい人や技術に詳しい人、事業の経緯やその将来性に関する情報を全て把握している人などがいます。また、特定の分野に特化した技術のバックグラウンドを持つ人もいます。こうした仲間たちに、相談することで、自分の学びにもつながり、仕事の進め方について、いつでもアドバイスを受けられる環境があります。
そして最後に、自分がチャレンジしたいことに本当にチャレンジできるという点があります。ハイケムは現在、事業の拡大期に入っており、既存の業務をしっかりこなしながら、新しい事業につながる可能性のあるチャンスを迅速につかむことが求められています。このような環境が整っているため、本当にやりがいを以て仕事に取り組むことができるのだと思います。
まずは、人とのつながりを大切にしています。ハイケムでは目の前の仕事が直接的な成果に結びつかなくても、相手と信頼関係を築くこともまた一つの成果であるという考えがあります。実際に、信頼を構築できれば、別の案件で成果を出すことができるかもしれません。特に、当社では、中国とのビジネスが多いため、最初は相手から疑われることも少なくありません。ですが、誠心誠意、プロフェッショナルな仕事で各案件を対応してきた結果、現在では多くの企業から信頼を得ることができています。中には、国家プロジェクトにも参画する案件も多数出てきており、本当に人とのつながりを大切にすることで見えてくる景色は全然違うと感じています。
二つ目は学習することを大切にしています。ハイケムには様々な分野の仕事があり、時には莫大な情報が入ってきて、頭がパンクしそうになることもあります(笑)。それだけの情報処理能力と、知識の吸収が求められるということです。このような基盤があるからこそ、周囲からの情報を吸収することは、会社と個人双方にとって、win-winな結果につながると考えています。
― 今後挑戦したいことは?
自分が担当する開発案件は非常に多く、どのプロジェクトも商業化に成功すれば、とんでもない大きなビジネスにつながる案件ばかりです。これらの開発案件を商業化につなげることで、ハイケムが掲げる、1兆円の売上目標に貢献したいと思っています。特に、事業開発担当者として、技術シーズから実際の製品やサービスとして市場に浸透させるまでのプロセスを開発できたという達成感を味わいたいですね。おそらく、会社人生の中で、このような達成感を味わえる技術者は多くはないと思います。
個人の技術力や忍耐力だけでなく、チームワークや時代の後押しなどの外部の要素も重要ですが、ハイケムのような大きな舞台を提供してくれる企業で、世界の潮流に乗りながら、様々な挑戦をしていきたいです。
夢を語り、夢を持ち、夢を形に。 我々の手には、色んな可能性があります!