大学から企業へ─
社会実装を目指す研究者への道

ハイケム東京研究所 有機高分子チーム
Yさん

  1. CAREER
  2. 志望理由
  3. 仕事内容
  4. 1日のスケジュール
  5. 職場環境
  1. CAREER

    2016-09
    南京工程学院にてエネルギー科学を履修
    2022-10
    北海道大学 大学院にて環境科学の修士課程を履修
    2024-10
    ハイケム東京研究所に研究職として入社
  2. 志望理由

    ハイケムに入社を決めたきっかけは?

    大学院時代、指導教授から「ハイケムはポリ乳酸をはじめとするバイオマスプラスチックの研究開発を行い、北海道大学とも共同研究開発も進めている」と紹介されたことが興味を持った最初のきっかけです。

    在学中には実際にハイケムの研究員の方々と交流する機会があり、先輩方の温かい人柄や研究への真摯な姿勢に触れ、「ここならきっと良い研究ができる」と感じ、入社を決意しました。

    博士課程に進むのではなく、民間企業の研究職を選択した理由は?

    大学の中にいると、実際に社会でどのような技術が普及し、どのように活用されているのかを知る機会が限られます。学術的知識と社会実装技術の間にはギャップがあると感じており、私は「実際に社会で役立つグリーン技術」の開発に携わりたいと考えました。その思いと、ハイケムが取り組むバイオマスプラスチックの研究が一致していたため、研究所で挑戦する道を選びました。

  3. 仕事内容

    今の仕事内容は?

    ハイケム東京研究所の素材研究支所で有機高分子チームに所属し、100%バイオマス由来のポリエステルであるPEF(ポリエチレンフラノエート)の研究開発を担当しています。一般的に普及しているPETボトルは主に石油由来ですが、PEFは植物由来でガスバリア性に優れ、循環型社会への貢献が期待される素材として世界的に注目されています。

    仕事をする上でのやりがいは?

    研究は失敗の連続です。試行錯誤を重ね、実験条件を細かく調整し、最終的に目標値を達成できた瞬間の達成感は格別です。根気も運も必要な仕事で、良い結果が得られるのは、100回に1回ほどですが、その一度の成功が大きなモチベーションになります。

    仕事をする上で大切にしていることは?

    一つ目は「楽観的であること」です。
    研究に失敗はつきものです。失敗が続いても自信を失わず、すべての失敗を経験として前向きにとらえ、必ず良い結果につながると信じることは、研究者として必要な資質だと思います。

    二つ目は「安全の徹底と整理整頓」です。
    実験台を常に清潔に保ち、必ず手袋を着用するなど、安全を最優先に行動しています。また、環境を整えることで、次の実験への意欲も高まります。

    自分自身の成長を実感する瞬間は?

    チームメンバーは私以外が全員日本人のため、基本的に業務上のコミュニケーションは日本語で行っています。入社当時に比べて、上長への実験報告などを分かりやすく説明する能力が向上したと感じています。

    来月には、日本語能力検定試験1級(N1)を受験する予定で、現在はその勉強に励んでおり、さらなる語学力向上に取り組んでいます。

  4. 1日のスケジュール

    09:00
    出社。当日の研究計画の確認、実験準備、実験
    12:00
    昼休憩
    13:00
    実験器具の片付け、器具の洗浄、実験結果の分析・データ整理
    15:00
    翌日の実験計画作成
    18:00
    退社
  5. 職場環境

    ハイケムの社風や働く環境はいかがですか?

    まず、研究者として感じるのは、実験設備への投資が比較的多い点です。大学で使用していた設備と比べても、新しい機器を使うことができますね。

    また、所属チームの皆さんはとても親切で、実験の進め方やこれまで使ったことのない装置の使い方など、困った時にはすべて丁寧に教えてくださいます。話しやすいフラットな雰囲気があり、気軽に相談できる環境が整っていると感じています。

    また、ハイケムは残業がほとんどなく、プライベートとの両立が図りやすい点も魅力です。

    お気に入りの社内制度を教えてください。

    ハイケムでは、社内イベントが頻繁に開催されています。先日参加したサバイバルゲームのイベントを通じて、普段は交流する機会が少ない営業部門の方など、他部署の方々とコミュニケーションを取ることができました。今後も積極的に参加したいと思っています。