長年の触媒研究実績を基盤に、
グリーン触媒開発の最前線に立つ

ハイケム東京研究所 課長 Yさん

  1. CAREER
  2. 志望理由
  3. 仕事内容
  4. 前職での経験
  5. 職場環境
  1. CAREER

    1998-04
    鳥取大学大学院にて触媒化学の修士・博士課程を履修
    2007-04
    外資系触媒メーカーに就職
    2017-03
    ハイケム東京研究所に研究職として入社
  2. 志望理由

    転職を考えたきっかけは?

    大学時代から触媒研究を専攻し、前職でも約8年間にわたり触媒開発に携わってきました。前職で研究から離れた部門に異動となった際、「やはり研究職こそ自分の道だ」と再認識し、転職活動を始めました。その際、転職エージェントから紹介されたのがハイケムでした。

    ハイケムへの入社の決め手は?

    転職活動の軸を、触媒の研究開発ができるという点に置いていた私にとって、ハイケムはこれまでの経験が活かせると感じました。また、入社当時はまだ若い会社だったため、自分の考えが通りやすく、主体的にやりたいことに取り組める環境なのではないかと感じ、入社を決めました。

  3. 仕事内容

    今の仕事内容は?

    現在の主な業務は、NEDO※で採択された国家プロジェクトである、「CO2を原料としたパラキシレン製造に関する技術開発」です。ハイケムはこのプロジェクトにおいて、触媒開発およびスケールアップ開発を担っており、私はその研究開発チームを統括しています。

    また、2023年に課長に就任してからは、合計7名の触媒開発チームのリーダーも務めています。その後、パラキシレンのプロジェクトに加え、他のプロジェクトにも携わるようになり、業務範囲が広がりました。

    ※NEDO(New Energy and Industrial Technology Development Organization)
経済産業省所管の独立行政法人。国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構

    仕事をする上でのやりがいは?

    先日、私たちが開発した触媒を用いてCO2から合成したパラキシレンが、世界初の新素材としてスポーツクライミング用ユニフォームに採用されました。このユニフォームは実際に代表選手が着用し、大きなニュースとなりました。私は、20年以上にわたり触媒の研究開発に従事してきましたが、これまで自分の開発した触媒が最終的にどんな製品になっているのかを知る機会はありませんでした。今回、このような形で自分の携わった触媒が生み出した成果を初めて目にすることができ、「今まで、続けてきて本当によかった」と心からやりがいを感じることができました。

    現在の裁量権の範囲は?

    ほぼ全部自分に任されています(笑)。研究の進め方などについても、ほとんど自由に任せてもらっているといってよいと思います。自分の責任の範囲で自由に研究開発を進められる点にも、やりがいを感じています。一方で、所長が全体を統括してくれているため、間違った方向に進みそうなときは、軌道修正してくれると信じて、自分たちの研究に専念しています。

    仕事をする上で大切にしていることは?

    研究者として、何よりも大切にしているのは「自分に嘘をつかない」ことです。
    得られたデータが良い結果であっても悪い結果であっても、その背後にある原因を明らかにすることが重要だと考えています。特に、悪いデータが出た場合でも、原因を徹底的に究明できれば、次の研究開発に活かすことができます。自らを厳しく律する姿勢は研究者として欠かせない資質だと思っています。

  4. 前職での経験

    前職での経験やスキルなどを活かせているなと思う瞬間はありますか?

    私の場合、大学で触媒を研究した経験だけではなく、触媒メーカーで勤務し、新規触媒を実際に社会実装するための実務経験も積んできました。現在ハイケムでは、触媒の社会実装における成形や評価方法のノウハウを求められることが多く、こうした実務経験が現在の業務にも大いに役に立っていると感じています。

    ハイケムに入社して新たに学んだことはありますか?

    ハイケムに入社して最も印象的だったのは、決断の早さとそのスピード感です。前職の外資系企業では、日本で決定されたことがさらに海外本社で承認されるまで、何段階ものステップを踏んで決断が下されていました。しかし、ハイケムでは自分の考えをダイレクトに反映できる点に新鮮さを感じました。

    また、営業担当者と密にコミュニケーションを取る機会が多く、実際のマーケットの動向やグローバルな将来予測など、研究室の中だけでは得られない実践的な判断基準や考え方を学ぶことができています。

  5. 職場環境

    部下との関わり合い、指導スタイルについて

    私の場合、部下に中国人の方が多く、文化や研究スタイルの違いはどうしても出てしまいます。そのため、違いがあった場合には、議論したり、方向性が間違っていると感じた場合には、軌道修正をしたりすることもあります。しかし、基本的にはメンバーがやりたいと希望することを尊重するように心がけています。

    ハイケムの社風や働く環境はいかがですか?

    ハイケムは、柔軟な発想と対応力を発揮できる方が活躍できる職場だと感じています。変化を前向きに楽しみながら、臨機応変に取り組める方には非常にやりがいのある職場です。

    また、ワークライフバランスも充実しており、休暇も取得しやすい環境が整っています。仕事もプライベートも自分らしく大切にしながら、高い自由度をもって業務に取り組める点が、働きやすさにつながっていると感じています。