理系知識とおせっかいな心を活かす
医薬品営業の魅力
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2023年入社
貿易本部
医薬品・ヘルスケア部
担当部長 Nさん九州工業大学大学院修士課程を修了後、大手化学メーカーに入社。新卒で医薬品合成研究所に配属後、企画開発部門に異動し、CDMO関連業務に従事。さらに、医薬品事業部に配属され、部長職を務める。56歳の時に取引のあったハイケムへの出向を決意。以来、これまでの知見を活かし、担当部長として活躍中。
九州工業大学大学院修士課程を修了後、大手化学メーカーに入社。新卒で医薬品合成研究所に配属後、企画開発部門に異動し、CDMO関連業務に従事。さらに、医薬品事業部に配属され、部長職を務める。56歳の時に取引のあったハイケムへの出向を決意。以来、これまでの知見を活かし、担当部長として活躍中。
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2013年入社
貿易本部
医薬品・ヘルスケア部 CDMO営業課
課長 Wさん中国の大学で修士課程を修了後、中国の日系企業にて研究職として勤務。その後、2009年に来日。筑波大学大学院博士後期課程に入学し、環境バイオ関連の学位を取得。2013年4月にハイケム入社。入社以来一貫して、医薬品関連の営業を担当している。
中国の大学で修士課程を修了後、中国の日系企業にて研究職として勤務。その後、2009年に来日。筑波大学大学院博士後期課程に入学し、環境バイオ関連の学位を取得。2013年4月にハイケム入社。入社以来一貫して、医薬品関連の営業を担当している。
ハイケムに入社した理由は?
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W
中国の大学を卒業して以来、ずっと研究一筋でやってきましたが、研究以外のことをやりたいと思ったことが一番のきっかけです。研究の場合、自分でテーマを決めて実験し、論文を発表して初めて成果が認められますが、途中思い通りに進まないことが多くありますし、論文になったとしても社会への貢献度は、若干低いのかなと感じていました。そして、自分が一生懸命に取り組んだ努力が、目に見える形でダイレクトに結果につながる仕事をしてみたいと考えるようになりました。
そんな時、これまでの研究や品質分析などの理系のバックグラウンドを活かし、即戦力を重視するハイケムの営業職は自分にとって理想に近い仕事だと思いました。
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N
私はハイケムへの出向という形で勤務しており、現在も元の会社に籍があります。ハイケムに出向することになったきっかけは、出向元の企業でハイケムの医薬品部門の方々に中国での原薬登録を依頼したことです。この仕事であれば、調達から登録までのこれまでの経験や人脈を活かせるのではないかと考えました。
顧客の立場から見てハイケムの医薬品部門は、同規模の医薬品部門を持つ他の化学品商社と比べて、原料調達だけでなく、専門的な翻訳業務や登録においても一定の実績を上げています。また、Wさんをはじめとする、医薬品部門の社員の皆さんがプロフェッショナルとして誠実かつ熱心に対応してくださり、お客様との信頼関係をしっかりと構築できていて、そういった人材が多く在籍している点にも大きな魅力を感じました。
現在の仕事内容を教えてください。
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W
私は、医薬品・ヘルスケア部のCDMO営業課の課長を務めています。CDMOとは、「Contract(契約)」と「Development(開発)」の意味を含み、医薬品の開発から製造するまでを受託するのが業務内容です。OEMとの違いは、委託先に自らの開発能力が求められる点にあります。つまり、合成プロセスの開発や、コマーシャル製造を主に委託先にお願いすることになるため、プロセスケミカルなどの専門的な知識が求められる部門です。
理系の知識が活かせる職場ですね。
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W
そうですね。私たちのお客様は理系出身の方が多く、中国の委託先のメーカーの方々もほとんどが理系出身です。顧客、メーカーそして私たち商社が同じバックグラウンドを持ち、言葉や文化は違うけど、「共通の言語」でコミュニケーションを取れることは、商談を進める上で大きなメリットだと感じています。
商談における私の主な役割は、日本と中国の企業の間の通訳ですが、合成プロセスや品質管理のノウハウ、分析などの理系の知識や経験があることで、両社のコミュニケーションを円滑に進めることができていると感じています。
理系の知識があれば、お客様と同じ目線で先方が何を考え、どのようなことを求めているかを理解できます。特に、海外出張の場合、お客様はなるべくスケジュールを短縮したいものです。現地でお互いのコミュニケーションをいかにスムーズに進め、お客様の工場現場での作業を短くして差し上げられるかは、私の腕の見せ所ですね(笑)。
ハイケムの医薬品部門ではどのような人が活躍できますか?
思いやりを持ったおせっかいな理系人
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W
実際、仕事量は多いですし、出張の際には1日中お客様に同行して現場の工場を回り、ホテルに帰った後には溜まったメールを確認しなければならないなど、かなりハードな仕事です。
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N
だからこそ、一番大切なのは「おせっかいになれる人」だと思います。「この人のために課題を解決したい」「そのために自分に何ができるか」と常に考えられる、おせっかい好きな人が向いていると思います。こうした気持ちを強く持つ人ほど、成長が早いんじゃないかな。
人と人の間に入り、「この人の仕事がうまくいくために自分はどうしたらよいか」と考えられる「おせっかいな理系人」が理想ですね(笑)。 -
W
正直、医薬品の業界はお客様も委託先メーカーの方も、非常に真面目で一生懸命仕事に取り組む方が多いです。
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N
有名な医薬品企業の研究者には、博士号を取得している方が多いですし、中国側でも委託先メーカーの研究チームリーダーの多くが博士号を持っています。皆さん、専門性を活かし、自分の仕事に責任をもって取り組んでおられることを改めて感じることができました。
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W
彼らの言葉を理解し、質問にタイムリーに答えることで得られる信頼は非常に大きいです。その輪の中に入り、仲間として認めてもらえるようになれば、本当に強い営業パーソンになれると思います。まずは、相手の要望に対して一生懸命かつ責任を持って対応することが大切です。そうすることでお客様の満足度が上がれば、自分もうれしいですし、相手の力にもなれる。このような小さな成功を積み重ねていくことが、私たちの仕事においては重要だと考えています。
人とのつながりを大切にする人
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W
最近読んだ本によると、人間は社会的な動物であり、社会の8割以上は人とのつながりによって成り立っているそうです。相手に貢献できることで、自分の存在意義を実感し、喜びにつながるとも書かれていました。
最初に私は、研究が嫌で営業職に転身したかったとお話ししましたが、結局、研究においても人とのつながりが非常に重要だということに気づき、最近は改めて研究にも興味を持ち始めているところです。今では、研究の経験があったおかげで、仕事相手や職場の仲間との信頼関係やつながりが増え、本当に充実した毎日を送れているのだと感謝しています。
結局のところ、研究においても単に技術や知識だけでなく、人とのつながりも非常に大切です。研究成果を発表する際も、プレゼンテーションで相手に伝わるような工夫が必要なんです。「細部まで丁寧に見極め、相手の求める目標を実現するために努力する」という今の仕事には、研究と共通する部分が多いと改めて感じています。
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N
そうですね。私はハイケムの医薬品部門において、新たな事業や分野に挑戦するというミッションを持って取り組んでいます。その中で、今後はお客様が現在の製薬会社だけにとどまらず、バイオ技術や診断技術の発展に伴い、より幅広い産業(例えば、細胞治療・再生医療・バイオ分野、微細な診断・手術に必要な機器分野分野、さらには自動車に乗車することで体調管理ができるシステム分野など)ともつながる可能性があると考えています。そうした日が来ることを見据えて、ハイケムとしてお手伝いできること、提供できるサービスを今からしっかりと準備して、人と人との新たなつながりによって生まれるビジネスチャンスを活かしていければなと思っています。